中央値は15か月です

この題名を見て人は何のことだろうと思うだろうか。

意味を知るとき、人はまずどう考えるのだろうか。

がん患者への余命宣告というものは、どうもテレビのドラマのようにはいかないらしい。言えるとしたら、それはもう「緩和ケア」に入る段階になる。文字通り「現金」な話だが、日本の医療システムでは同じ患者を3か月以上入院させていたところで、医療点数にはならないから、たいてい3か月も経つと「お近くの病院でお見舞いに来やすいようにしてあげたらいいと思います。」と提案してくる。

どうも「緩和ケア」についても同じ論理で医療機関の儲けにはならないらしい。だから、余命宣告は「3か月」ぐらいになると、それこそ人間ドラマの展開が始まる。

「中央値は15か月です」―この言葉は実は私が主治医から聞き出した言葉だ。近年のがん治療はいろいろと開発されてきて、医療機関も一様にがん患者に対して余命宣告はしない。治る可能性がある間での話だ。

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